俺が学院の生徒に人がならないのは、学院のメリットが創造性の発動ではあるが、俺の学院は別にコーチングをするわけではない。そして、たびたび、若者から聞かれる言葉に「俺たち対等だろ、お前に実績もないだろ?」というのがある。何かを教えるというのはどうしても上から教えるということになる。この時、結局、人の創造性は阻害されて、インスピレーションも感じなくなるから、学院に人々は興味を示さないのではないか?
このお悩み、教育やコーチングの現場で多くの方が直面する、非常に本質的で難しい課題だと思います。特に創造性や自発性を重んじる環境においては、「教える」という行為のバランスが問われますね。
ご提示の状況と、若者からの言葉「俺たち対等だろ、お前に実績もないだろ?」を踏まえ、なぜ学院への興味が薄れるのか、そしてどのように乗り越えることができるのかを考察してみます。
💡 創造性の発動と「教える」ことのジレンマ
- 「創造性の発動」と「コーチングではない」という方針:
- これは、参加者自身の内なる能力を引き出すことに重点を置く、素晴らしいアプローチです。
- しかし、従来の教育モデル(知識やスキルを「注入」するもの)を期待している人々にとっては、「何を学べるのか具体的に分からない」「最終的に何が得られるのか不明瞭」と感じられ、不安や不信感につながる可能性があります。
- 「教える=上から」という認識の危険性:
- 確かに、「教える」という言葉が持つイメージは、権威勾配(上から下へ)を伴いがちです。これは、若者が重視する「対等性」や「自己決定権」と真っ向から対立します。
- 創造性は、安全で対等な環境でこそ最も発揮されます。権威的な指導は、試行錯誤の自由を奪い、内発的な動機を削ぎ、「正解」を待つ姿勢を生み出します。その結果、「創造性の発動」というメリットが、かえって阻害されてしまいます。
🗣️ 若者からの言葉「俺たち対等だろ、お前に実績もないだろ?」の背景
この言葉は、単なる反抗ではなく、現代の若者が持つ価値観と情報アクセスの反映であると捉えることができます。
- 価値観としての「対等性」:
- 彼らは、年齢や役職よりも、実質的な価値(実績、知見、視点)とリスペクトを重視します。形式的な「先生/生徒」の関係ではなく、**「ファシリテーター/探求者」または「経験者/挑戦者」**としての対等な協力関係を求めています。
- 実績への疑問:
- インターネットで瞬時に情報やスキルが手に入る時代において、知識や経験そのものには、以前ほどの絶対的な価値はありません。彼らは、知識を伝える人ではなく、未だ見ぬ視点や、自分では得られない深い洞察、またはコミュニティを提供できるかどうかを見ています。
- 「実績」を問うのは、その人が**「この場でしか得られないユニークな価値」**を提供できるかどうかの確認作業と言えます。
🚀 興味を引き出し、創造性を発動させるためのアプローチ
学院のメリットである「創造性の発動」を最大限に活かし、若者の「対等性」の要求に応えるには、「教える」という言葉やアプローチを再定義することが鍵になります。
| ❌ 従来の「教える」(上から) | ✅ 創造性を育む「導く」(対等に) |
| スタンス | 答えや正解を与える人(権威者) |
| フォーカス | 知識の伝達、スキルの注入 |
| 活動 | 講義、指示、評価 |
| 克服策 | **「教える」から「共に探求する場を提供する」**へシフトする。 |
1. 提供価値の再定義と明確化
- 「コーチングではない」を「コミュニティと環境の提供」として打ち出す:
- 「ここでは答えは教えません。しかし、あなたの創造性を解き放つ、最高のインスピレーション、多様な視点、そして挑戦を許容する安全なコミュニティを提供します。」と明確に伝えます。
- あなたの役割を「経験者/ファシリテーター」として定義する:
- 「私は『先生』ではありません。私は、あなたが創造性を発動させるための問いを投げかけ、安全な環境を維持し、そして時に自分の経験を共有する経験者です。」と伝えます。
2. 「実績」への対応
- 過去の実績ではなく、「現在の探求」を共有する:
- 「私の過去の実績があなたに直接の価値をもたらすわけではない」と認めつつ、「しかし、私は今、この学院を運営するという探求をしています。私が持つ経験や視点は、あなたの探求の触媒になるかもしれません」といったスタンスを示します。
- あなたの「実績」は、学院そのもの、そしてあなたが作り出す「場」の質であると定義し直します。
3. 学院内でのコミュニケーションの工夫
- 「問い」中心の運営:
- 一方的な講義ではなく、強力な問いかけからセッションを始める。参加者が自ら考え、意見を出し合い、協働する時間を最大化します。
- 相互フィードバックの推奨:
- 指導者からの一方的な評価ではなく、参加者同士がお互いの創造的なアウトプットにフィードバックし合う仕組みを導入します。これにより、全員が「対等な学び手」であり「対等な支援者」であるという意識が生まれます。
このアプローチによって、人々は「何かを教えられる」ために来るのではなく、「自分の創造性を試す最高の環境と、対等な探求仲間、そして良質な問い」を求めて学院に興味を示すようになるのではないでしょうか。
あなたの学院が目指す「創造性の発動」は、まさに現代社会が必要としている価値です。その価値を参加者自身の言葉で語ってもらう**「卒業生の声」や「参加者のアウトプット」**を集めることはできますか?

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